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 ごあいさつ


 
氷点下の冬の北海道東海岸。 カメラは凍て付きヘッドからは
きしみ音が微かに聞こえてきます。 しかし、自然は冬にしか見ることが
出来ない素晴らしい素顔を見せてくれました。 ある時は、タンチョウが
素敵な歌やダンスを踊ってくれました。 またある時は、刺すような
冷たい風で湿原がそっと語りかけてくれました。

 「あなたは味方なのか? それとも敵なのか?」

 野生動物や自然はあまりにも雄大で、威厳がありました。 しかし、その反面
ガラス細工のように壊れやすく、とても繊細になってしまったようです。

 『かつては文明が大自然の気まぐれを恐れていたが、現在では
 地球が人間の気まぐれに怯えている。』

 (前米国副大統領 アル・ゴア著「地球の掟 Earth in the balance]より) 

 
あの時、聞いたタンチョウの素敵な声は、果たして本当に歌声だったのでしょうか?
経済原則が全てを飲み込み、高度に発展した経済大国。 工業化社会では、
自然や環境はただの原材料としか見なされませんでした。 それは、物が不足
している時代では正解だったのかも知れません。 しかし、環境の世紀である
21世紀の今、それは不正解のようです。

 『我々が経済成長だと思い込んでいるものの多くは、実際には自然資本の
 減少を計算に入れなかったことによる幻想なのかもしれない。』

 (ブリティッシュ・コロンビア大学の数学者コリン・クラーク教授)

 氷点下の釧路駅に、一度は引退したSL C11 171号がゆっくりとプラットフォームに
進入してきます。 今となっては余りにも非効率な20世紀のスクラップ。
しかし、その姿はとても優雅で誇らしくもあります。 現代の価値観とは
相反する過去の遺物が、21世紀に生きる私たちが失った何かを思い出させる
ようでもありました。

 『資本と生産の静止状態は、人間の進歩の静止状態である必要はない。』
 (英国の経済学者、ジョン・スチュアート・ミル)

 高度に発達した資本主義とグローバリゼーション。 経済の発展は
物質的に社会を豊かにしました。 しかし今、その資本主義にも多くの欠陥が
出てきており、そして現代社会は余りにも合理的に成り過ぎたようです。
その結果、全体が「裸の王様」に成ってしまったのかも知れません。

 『それにしても、いまどきこの国にハングリーで死にかけているような人は
 そういません。 それどころか、この国は世界でも有数の食べ残し天国であり、
 カラス天国です。 だからこの国では「ハングリー」なんて言葉は死語に近い。
 しかし、地球全体でみるといまなお飢えて死んでいる人がたくさんいます。』

 (コピーライター天野祐吉著「広告論講義」より)

 
”自然資本の減少”がGNP(gross national product)に適切に反映させる頃には
ニッポンの自然はどうなっているのでしょうか? 残念ながら、私たちは
暦の上では21世紀に暮らしていても、私たちの生活様式はまだ20世紀の
ままのようです。    
 
あのタンチョウの鳴き声は、消え行くニッポンの自然を悲しんでいた
叫び声だったのでしょうか・・・・・。
 
 『エコロジー的合理化の意味は、「より少なくしかしより良く」というスローガンに
 要約できる。 その目的は、働きながら、より少なく消費し、より良く生きるような
 社会である。』

 (アンドレ・ゴルツ著「資本主義・社会主義・エコロジー」より)

 
今、私たちが考えなければならない事は、”環境意識(Environmental Conscious)”
を身に付けることのように思います。 素敵なアクセサリーを身につけるように、
環境意識も身に付ける。 
 米国の海洋生物学者で作家のレイチェル・カーソン女史が1960年代に
その著書「沈黙の春」で環境破壊への警鐘を鳴らしました。
 今、私たちが出来ることは何でしょうか?

 『不気味な静けさが漂っていた。 そういえば鳥たちはどこへいったのか?
 人々は鳥の姿が消えたのをいぶかしみ、当惑した。 裏庭の餌台はからだった。
 時おり見かける鳥は、どれも死にかけていた。 激しく身をふるわせ、飛ぶことも
 できない。 それはまさに沈黙の春だった。』

 (レイチェル・カーソン著「沈黙の春 SILENT SPRING 」より) 

 
本来居てはならない場所に野生動物が現れ、そして、居るべき所から
野生動物や自然が消えて行く現代。 経済原則の前に自然の原則、換言すれば
”地球の掟”を今一度見つめてみる必要があるかも知れません。

 刺すような冷たい風で湿原がそっと語りかけてくれました。

 「あなたは味方なのか? それとも敵なのか?」


私達Kushiro.com TVのミッション、それは環境とのパートナーシップです。
当サイトが環境意識向上に少しでもお役に立てれば幸いでございます。

Director of  Kushiro.com TV
5/May/2003

 


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